縮毛矯正で失敗してチリチリに。。『ビビリ毛』その対処について

「ビビリ毛」は元々のクセ毛とは異なり、髪が傷み過ぎてチリチリ、パサパサに広がり、指通りも悪く、過度な負担やダメージの蓄積によって、髪がそのカタチを正しい状態に保てなくなっている症状です。
主な原因として、縮毛矯正、パーマ、ブリーチなどの 髪の毛に高い負担がかかる施術からなることが多く、そして大半の場合、美容師側の技術・薬剤選定ミスによるものが多いのが事実です。

ビビリ毛になってしまった毛髪を、ヘアエステやサロンでのトリートメントで元に戻すことは今現在のところ不可能です。対処の仕方はその部分をカットするのが最善です。でも、女性の方に髪が傷み過ぎているからと言ってバッサリカットしてしまうワケにもいきません。
ビビリ毛になってしまった、そこをなんとかしてほしいと思ってご来店されるお客様がいらっしゃるので、私なりの対処法を、これまで研究してきた髪質改善の視点からご説明します。あくまでもビビリ毛を治すということではなく、少しでも状態を良くして、カットできる長さになるまでの延命措置、応急処置だとお考えください。

Play
Slider

1. 自宅でのシャンプーなどのヘアケア剤を変える

この方法がビビリ毛において第一に考えるべき対処法です。もし、髪の状態に合っていないシャンプーなどのヘアケア剤を使っていたら、それ以上のダメージを生んでしまう要因にもなります。自分の判断でシャンプーを選ぶのではなく、信頼できるプロの美容師に相談して決めてもらうことをオススメします。流行りや新商品が優れているという考えではなく、今の状態にあったものを、正しく選ぶことが大切です。あくまでも、髪のダメージをこれ以上進ませないためにとれる対策であり、治すためことではありません。
私のサロンでは、このようなビビリ毛の場合にはシャンプー・コンディショナーは【トイトイトーイのシャンプー・トリートメント】を。そしてヘアケア剤として【キープバランス】をオススメしています。

2. ビビリ毛を縮毛矯正で強制的に戻す

これは縮毛矯正の工程を踏み、ジリジリになった髪のSS結合を一度断ち切り、まっすぐにした状態で結合し直す方法です。しかし、かなりのリスクを伴います。そして、必ずまっすぐになるのかと言われると、それは確実ではありません。場合によっては悪化させてしまいます。先にも述べましたが、ビビリ毛は縮毛矯正、パーマ、ブリーチなどの 髪の毛に高い負担がかかる施術によるダメージの蓄積によって髪がそのカタチを正しい状態に保てなくなることでなります。

なぜビビリ毛に縮毛矯正?!元々持っているクセをまっすぐの状態にさせるのが縮毛矯正なので、ビビリ毛の症状・損傷具合によってはまっすぐにできるケースがあるのです。
傷んだ髪に縮毛矯正をかけても真っすぐになりにくいのですが、今回私が開発に携わったプライムサプリ、また特殊なミネラル、純度の高いシルクプロテインなどを使うことで、その可能性を引き出せるのです。
髪は、爪や皮膚と同じく「ケラチン」というタンパク質からできています。タンパク質は20種類からなるアミノ酸から構成されています。この「ケラチン」の扱い方で、パーマや縮毛矯正の仕上がりは大きく左右します。

縮毛矯正を使ってビビリ毛の処置をするのは、髪のメカニズムを使った方法です。髪のダメージの原因は髪内部のタンパク質のアミノ酸が主にアルカリ性の還元剤で分解され、キューティクルが開き栄養成分が外に流出してしまうこと。そこで縮毛矯正の施術時に最初からダメージが発生しているビビリ毛に18種類のアミノ酸からなるシルクプロテインで傷ついたタンパク質を補給するのです。その後特殊なミネラルでしっかり保湿、それをさらにアイロンの熱で髪内部に閉じ込めることで、ビビリ毛、枝毛、切れ毛を収まり良くしていきます。この方法でまっすぐにした後、酸化剤と皮膜処理剤(高分子シルクプロテインやシリコンなど)でまっすぐな髪の状態で固定しコーティング(包み込む)します。

この方法は諸刃の剣で、皮膜処理系の薬剤はやり過ぎるとさらなるダメージを生む要因にもなりますが、単純にビビリ毛を対処する方法として、皮膜処理をすることは悪くないと私は思っています。ビビリ毛は、髪を守ってくれているキューティクルがボロボロの状態になっているからです。皮膜コーティングは一時的に疑似キューティクルのような役割を果たし、若干指通りがマシになってくれたりツヤが出ます。(ただし健康的な髪に皮膜コーティングは悪い方向に働いてしまうので気をつけましょう。)

縮毛矯正の施術は経験によるところが大きいので、施術の中でとても難しい技術だと思います。さらに特殊なケース・ビビリ毛に施す縮毛矯正となると、熟練した技術をもった美容師でないと厳しいと思います。他店でどんな薬剤を使ってたのか、これまでにどんな履歴やお手入れをしてるか分からない状態で、よい状態になると断言は出来ませんが、私は最善の選択とご提案をさせていただいています。

*シルクプロテインについてはこちらの記事もご参照ください。

3. まとめ

ビビリ毛になってしまった場合の自宅でのケアと、美容院での施術について、私なりの考えをまとめさせていただきました。毛髪はとてもおもしろく、ミクロの世界でとても不思議な現象が繰り広げられています。これから研究が進んだら、ひょっとしたら今回とはまた違う方法をご紹介できるようになるのかもしれません。こうした研究を語り合える美容師仲間が増える事を願っているこのごろです。

冒頭でも述べましたが、今回ご紹介したのはあくまでもビビリ毛を治すということではなく、少しでも状態を良くして、カットできる長さになるまでの延命措置、応急処置です。少しでも、ビビリ毛で困っている方のお役に立てたら幸いです。

*文中でご紹介した商品はECLATオンラインショップでご覧いただけます。

・トイトイトーイ シャンプートリートメント

・シルクプロテイン キープバランス